- 教師: 教職員 安部 有香
- 教師: 教職員 岩熊 克陽
- 教師: 教職員 福﨑 涼平
- 教師: 九州工業大学 中川原 さやか
- 教師: 情教務 轟 葉月
生命体の生理活性をコントロールするものがタンパク質である。すべてのタンパク質はmRNAの情報から決定できる。そのため、mRNAとして転写されている産物を網羅的に決定するトランスクリプトーム解析は、すべての生命体で生理活性をコントロールするタンパク質を同定する有力なツールとなっている。熱帯地方では、動物、植物、微生物に多様な生物種が存在するため、熱帯地方の大学では、トランスクリプトーム解析を通じて生物多様性を研究する研究が盛んである。その中でも、国立台湾大学は、熱帯地方の大学のトップ大学であり、盛んに多様な生物種の生理活性を調べる研究が行われている。そこで、トランスクリプトームデータなど、多種多様な生物種の生理活性を大量なデータを利用して活発に研究を推進している研究室を訪問すると同時に、一つの例としてトランスクリプトーム解析を現地の大学生と共同して情報解析を行うことで、生物学的な理解をするために、情報解析の有用性を実感させることを目指す。国立台湾大学でトランスクリプトーム解析を担当する教員は、Master Program in Global Agriculture Technology and Genomic Scienceに所属する教員が担当する。
現在、次世代シークエンスを使った解析が頻繁に行われるようになっている。本プログラムは、次世代シークエンス技術を使った代表的な解析であるトランスクリプトーム解析を多様な遺伝資源の生物学的実験を中心に行っている台湾大学の学生と、当大学にて情報解析を中心に行っている学生が、異分野の融合研究を自然に促進させる構成になっている。情報工学を円滑に実施できる九工大の学生が、情報解析で何ができるのかを実感させることが一番の教育効果になると考えている。この海外渡航プログラムを実施することで、比較的短い期間で、①情報工学の有用性、②異分野の交流、③国際的な交流、を経験できると国際交流プログラムである。
- 教師: 教職員 花田 耕介